生活援助にも活かせる資格がある
訪問介護で重要な身体介護の仕事は、介護職員初任者研修以上の資格が求められます。一方、同じく重要な業務である生活援助のみであれば資格は必須ではありません。そのため、生活援助は初めて介護業界に足を踏み入れる方にもおすすめの仕事です。身体介護に携わらない分、体力的負担も軽減しやすいでしょう。
生活援助は資格が必須ではないとはいえ、しっかり基礎知識を身につけたうえで安全に業務を行いたいもの。そこでおすすめなのが生活援助従事者研修です。生活援助従事者研修は、その名の通り生活援助をする際に重要な知識を習得できるものであり、この資格の有無によって面接時の印象が大きく分かれます。もちろん募集要項に資格必須の明記がない限り、資格がないことが不採用の要因に直結することはありません。しかし、生活援助従事者研修を修了していることは生活援助の仕事をするうえで大きなアピール材料になることは間違いないでしょう。
研修のカリキュラムは全59時間とされており、実施団体によっては29時間までオンライン受講ができるそうです。身体介護で必要になる介護職員初任者研修のカリキュラム130時間と比較しても、短時間で取得を目指せます。カリキュラム内容は、職務の理解や、介護における尊厳の保持・自立支援、介護の基本など複数に分けられ、それぞれの項目で研修時間が指定されています。その各研修のトータル時間が59時間になるのです。受講費用は一般的に1.8万円~3万円とされています。これは介護の資格のなかでも安価なので、興味のある方はチャレンジしやすいのではないでしょうか。
介護の資格が必須でなくとも、介護分野に携わる以上は基礎知識を身につけておくと安心です。生活援助従事者研修のカリキュラムには介護の基礎を学べる研修内容が複数組み込まれているため、研修終了後は介護に対する理解が格段と深まっているでしょう。また、この研修を受けることによって、身体介護に必要な介護職員初任者研修の資格のカリキュラムを一部免除できることもメリットです。生活援助従事者研修の修了後は、ステップアップするために介護職員初任者研修の資格取得を目指しやすくなります。生活援助従事者研修の受講によって介護の基礎は身についているため、本格的に介護の有資格者を目指す際の足がかりとなるのです。
求人を探す方法はいくつかあります。自宅から近い職場を見つけるならハローワークがおすすめです。ただし、ハローワークは情報量が少ないので、効率的に多くの情報を集められる転職エージェントなども活用しながら転職活動を進めていきましょう。
この記事の続きをみる